実家を出るので先立ってネットインフラをどうにかすることにした【三十路男、実家を出る ①】
実家を出ることにしました。
僕は三十路の独身男なんですが、ずっと東京住まいで大学も自宅から通えていたりして、卒業してもずるずる実家で暮らしていました。
特に実家を出るきっかけというのもないもので(ただ職場と家を往復するひきこもりオタクというのもあり)、お先とばかりに上の妹が先に家を出たりしていたわけなんですが、実家での自室ひきこもりスキルや家事スキルを高めていたのと、家にそれなりにお金を入れているということもあり、これは別に出ていっても生きて行けるのではと思った次第です。
まあちょっと不名誉な話も突っ込んですると、実家の父親の家計管理スキルが壊滅的で、金銭的な部分で不明瞭な人間と家計をともにし続けるのにちょっと嫌気がさしたというのもありました。
とまあ前置きはそこらにして、ともかく、実家を出ます。
メインの通信回線を安いモバイル回線へ一本化したい
いざ実家を出ようと決めてみると、新生活をあれこれ想像して、色々準備するのも楽しいものですね。
実は、既に新居を契約済みでして、そちらの経緯も記事にしてみようかなと思ったのですが、ひとまず、この記事は「実家でるよ」という前置きと、メインは「ネット回線」についてあれこれでございます。
高速ネット回線、ひきこもりには必須のインフラですね。
実家では14年前に引いた、固定の光回線をずっと使っていました。
Bフレッツが開始した当初というと100Mbpsが主流。それからずっとこの速度でやってきたわけですが、14年経ったいまも特に不便を感じていないのは、単に当初からしてオーバースペックだったということかもしれません。
基本はブラウジングして、動画を垂れ流して、たまにちょっと重いデータ(ゲームや高画質動画)を落とすという程度の使い方ですと、今でも100Mbpsあれば十分ですね。オンラインゲームの類いはほとんどやらんので、ここはどうかいまいちわからんのですが。
というわけで、新居でも今流行りの1Gとかいらんわけでして、これまで通りのBフレッツ光とかを契約しておけばいいわけなんですが、ただ気になるのはマンション利用時の契約や工事等の煩雑な手続き。
なにぶん初めてのことで、どこまでそこに居るかもわからんし、引っ越しの都度各種契約を処理するのもめんどくさいなぁと思っていたわけです。
そこでかねてより考えていたのが、モバイル通信回線への一本化。モバイルルーターさえ持ち運べば、契約も工事もいらず、即高速インターネット通信を利用できる。便利!
今のモバイル回線は都心周辺なら安定して50Mbpsくらい平気で出るので、個人の一般的な使い方なら何も問題ありません。
ならばこれで解決かというと、残念ながらそうもいかないんですね。
モバイル高速通信回線というとやはりWimaxが代表的ですが、当初は無制限で利用できたWimaxも、通信網の利用増大に伴い通信量制限を導入しました。スマホ大手キャリアの7G制限のような月あたりの通信量に制限はないのですが、3日間で3Gを越えてしまうと丸一日の通信制限を受けてしまいます。ようは一日1Gしか使えないわけですが、帰宅後に動画なんかを見ていると、気を使ってかなりぎりぎりのラインの容量なわけです。それこそゲームなんて落とした日には、一発アウトって感じですね。正直、家に居るとき実況やらアニメやら垂れ流してるようなひきこもりオタクにはかなり厳しい。光から乗り換えた日にゃ、ストレスでハゲ散らかしそうです。
じゃあやはりWimaxへの一本化は厳しいのかというと、実は昨年の2月からこの通信量制限が大幅に緩和されました。3日で10Gまで制限なし。しかも通信制限は、前日3日間で10Gを越えた場合の当日、16時頃から26時頃までだけ。1Mbps制限なので、ややひっかかりますが、動画含めブラウジングは十分可能なレベルです。
なんだ十分メインで利用できるじゃないか!というわけで、Wimaxに決めた僕はプロバイダの検討に移りました。
Wimaxプロバイダの煩雑な契約プランと各種割引キャンペーン
ネットでWimaxのプロバイダを検索すると、「とくとくBB」「Broadwimax」「biglobe」etc...、多種多様なプロバイダが名を連ねています。で、よく目にするのが、高額キャッシュバックキャンペーン。契約すると、約1年後くらいに3万円キャッシュバックしますよ、みたいな宣伝をやっているわけです。実際これで契約してランニングコストを計算すると、結構な割安で月額利用できるわけですが、如何せん受け取りがめんどくさい。キャッシュバック時期になると送られてくるメールから手続きしろとかいう話になってるわけですが、そんなん最初に口座登録させればいいものをわざわざ煩雑にしている。受け取り処理をし損ねるのを狙ってるみたいで、なんかいやらしい感じです。それに、受け取りを忘れないか心配しながら、毎月契約のことを意識させられるのも嫌。
というわけで、なんか嫌な感じがする高額キャッシュバックキャンペーンはスルーして、月額利用料が明瞭で、比較的安いところを探すことにしました。
するとまあだいたいどこのプロバイダも、月額割安用の契約プランも用意しておりまして、大体相場からすると3500円前後という感じになっていますね。
で、僕は結局sonyというまあ一応身元のわかるプロバイダが提供しているということでso-netで契約しました。初月無料の月額3380円。3年契約。初期費用は契約事務手数料の3000円。
Wimaxは、UQが提供するサービス本体価格が月額4880円で、実質的に毎月500円割り引かれるので4380円という商品なんですが、ちょうど1000円安くなっておりますね。
で、4年目以降はUQの正規料金と同じになるんですが、Wimaxを使い続けるならば、更新時期にプロバイダの変更を検討すればいいという感じですかね。実は各種プロバイダは、解約違約金を肩代わりしますというようなこともやってるので、必ずしも更新月でなくてはいけないというわけではないのですが。
ともかくまとめると、初期費用3000円の初月無料、月額3380円でWimax設置と相成りました。
ギガポート搭載の据え置きWimaxルーターL01s
Wimaxをメインの固定回線代わりに使用するにあたって、一般的なモバイルルーターだといくつか問題があります。
一つはLANポートが基本的にクレードルに一個だけということ。一応ルーターなのでおそらくスイッチングハブを接続すれば、PCやnasne、PS4なんかを繋いで利用できそうですがちょっと煩雑になる。
もう一つは電池パック問題。常時クレードル接続で複数の機器を繋いだヘビーな利用なので、どうも経年劣化で膨らんできてしまい、そうすると機能的にも不調が出てくるらしい。
さあどうするか、というところでこの問題を解決する便利な機器が存在していました。
それがWimaxをメインで使うことを想定したホームルーター「L01s」です。
ようは一般的な家庭用WIFIルーターにWimaxの受信機能を付けた機器ですね。
ギガポートが2つついているので、PCとnasneを接続して問題なくローカルでの高速通信が可能です。
PS4なんかは無線接続。速度が欲しい場合は一時的にケーブルを付け替えたり、必要であればスイッチングハブの買い足しですかね。
一通り接続しましたが、今のところ問題なく使えています。
気になる回線速度ですが、speedtest.netだと概ねダウンロード60Mbpsは出ている様子。アップロードも早いです。wifi接続したスマホだと、だいたいこの半分ちょいくらいは出る感じですかね。Bフレッツ光の固定回線だと90Mbpsは出ていたので多少スコアは落ちますが、使用感的にはまったく変わりませんね。動画もブラウジングもさくさくです。
あとは実際にどのくらいの通信量がかかっているのか。
1週間くらい使ってみましたが、終日家に引きこもって使っていると2G少々。夕方帰宅後に夜まで使っていると1G少々というところでしょうか。
まあ標準的な動画視聴やブラウジングだけなら、3日で5G前後というところですね。
今の所個人利用なら十分使用に耐えます。
実は設置当初、LANケーブルの接続を間違えて、nasneをネットワーク経由で視聴した結果17G使って利用制限に到達するというアホなミスをやらかしたのですが、図らずも通信制限の体験をすることになりました。
ブラウジングは少し重いページだとややもたつく。動画は読み込みで一瞬固まりますが、360p程度の画質なら問題なく視聴可というところですね。この程度だと画質が落ちているのはわかるけれど、高画質にこだわりがなければ何も問題ないレベルです。
ただ、頻繁に再生位置を移動するような動画の見方ですと、いちいちもたつくのでストレスかもしれません。
大容量通信を頻繁にしないのであればWimaxのメイン利用は十分現実的
以上実家脱出計画のその一でした。
引っ越しに先立ってWimaxに使用感を確かめる&慣れておく目的で契約してみましたが、概ね想定通りに利用できている感じです。
ただ、やはりゲームを落としたりした日にはその後3日は通信制限にひっかかることが予想されるので、もう少しWimaxの通信網に余裕が出来て、通信容量が増えてくれたらな(あわよくば無制限に)と思う次第。
モバイル通信の大容量化、無制限化というのはここ15年程度のことだったと思うので、まあ今後数年でまた状況は変わってくるのではと思います。
ひとまずはこのWimaxと付き合ってくことになりそうですかね。
ひきこもりオタクにとってネットインフラは死活問題。
一応は懸念事項が一つクリアされて安心した。