ガッチャマンクラウズ インサイト 06話 感想箇条書き
・はじめちゃんは淵から責めるタイプ!
まあ外側の方が熱でいい具合にやらかいしね。
というか、今回は地味な話の続きなわりに、作画よかったね。
・今更だけどつばさちゃんも結構おっぱいおっきぃ。
「あの時は……累先輩がひどいめにあってるのを映像で見て、ほんとあたし許せなくて! もうカーって頭に血が昇って!」
・ウエストから脚にかけての造形に、何かエロスを感じる……っ!
「つばさちゃんはまだ、ガッチャマンじゃなくてつばさちゃんなんすよ!」
「はぁ、あたしが、あたし?」
ううん。これはどういう示唆があるのだろう。だれか教えて。
・超高速事業仕分け!
「この表なんですが、無駄が多すぎませんか?」
「え、えぇとですねぇ……」
「防衛費なんですけど、何故こんなに必要なんですか?」
「それはですね、確かぁ……」
予算についての質問に答えられない官僚(?)。
このシーンで民主党時代の事業仕分けを思い出した人もいそうですね。
まあ別に自民党に限らず政権交代が定期的に起こらないで、長期で同じ体制が続けば必ず腐敗するので、その意味では必要なものだったわけですが。
蓮舫議員のあのセリフとか、すごく表面的なことばかりクローズアップされて、何故必要だったのか、あれが結局うまくいかなかったのだとしたら、その原因は何だったのかとか、持つべき問題意識が巷で議論されたようには思えませんでしたね。
お話からはちょっとずれたことを話題にしてる気がしますが、しかしこれも表面的なところで思考停止して騒ぐけれど、もう少し深く物事の本質を考えようという気はないという、お猿さんのお話と関連するかな。
・匿名(ヤジ)では気が大きくなるけれど、名指しされるとしおらしくなってしまう議員さんの方々。
「それでは、次のヤジの方、いらっしゃいますか」
ゲルサドラ首相の所信表明演説でヤジを飛ばす議員さんの方々。
ゲルサドラはその一つ一つに名指しで返答する。
まあ実際にはガヤがうるさくてこんなパフォーマンスは難しいでしょうが、まあそこは作劇の都合ということで。人の心の色を集積できる宇宙人ゲルサドラだからできる芸当という感じでしょう。
まあともかく、ヤジを飛ばす側は、何かものを考えて意見を言っているのではなく、ただ自分の感情にまかせて噴き上がっているだけなのです。これも一つの匿名性を隠れ蓑に。気が大きくなっているので、結構まずいことを言って、あとから特定されて問題起こしてる阿呆な方もよくワイドショーで見かけますね。
ゲルサドラはそれをリアルタイムでやっている。
宇宙人首相とかくっそ注目されているでしょうから、このパフォーマンスは国民の多くが目にすることでしょう。
国民そっちのけで国会で繰り広げられる小学生の学級会さながらの混沌に辟易していた人々は、もしかしたら胸がすく思いかもしれません。
恥をかかされた議員さんの頭上には黒い吹き出しが。
その後のごますり議員も真っ黒でしたね。
何か悪意に類する感情があると黒なのかしら。
・この顔めっちゃうけるー(笑)
「ちなみに顔真っ赤ですけど、まだシラフですよ」
「ウケる、なんか良い人っぽい(笑)」
・子供の内発性をうまく矯正するゲルサドラくんの素晴らしき教育力の高さ(煽り)
「これじゃばらばら、寂しいよ」
「あは」
「これで一つだね^^」
「ほんとだ、一つだあ!あはは^^」
はぁ、美しいなぁ。
げるるぅ^^
・こ、後方伸身2回宙返り2回ひねり下りだとぉ!!!(E難度、ワタナベという技っぽい)
なんやこの宇宙人。公園の鉄棒でE難度の技ピタリと決めるとか……か、かっこええやないか。
しっかり腕を引いて回転の勢いをつけているし、どこか別の星で体操でもやっていたのだろうか……。
・「はい、みんな、もっと空気読んで、もっと空気よんでー^^」
「はい、みんな、もっと吸ってー、もっと吸ってー^^」
ゆるじいが「ちゃんと吐け」というのに対し、「もっと吸ってー」と促すゲルサドラくん。なんというイイ笑顔!
・色とりどりの女子大生とゲルサインする清音。
君もゲルサインでモテ男に^^
・第6話のハイライト
「あたし、もう誰かが悲しむ姿をみたくないんだよね。だから、ゲルちゃんと一緒にみんなの平和を守りたいと思って」
「平和とは何だ」
「え?」
「お前の考える平和とは、何だ」
「それは、みんなが一つになって、ずっと笑顔でいられること、かな」
「一つとはどういうことだ。俺とつばさは一つか」
「もちろん、あたしとゆるじいは心がつながってると思ってる」
「違う。俺は俺だ」
なんだこのかっこいいじいさん……。涙出るわ……。
そう、本質的に人は一つにはなれません。本当の意味で誰かの心をわかる、知るなんてことはできないのです。人はそれぞれ孤独に存在している。それは単なる「事実」です。
その事実を無視して私とあなたは一つなどという場合、人は嘘をつかなくてはいけません。自分の意見を言わない。他者に意見を言わせない。自分が何者か見ようとしない。他者が何者か知ろうとしない。何も知らない、何もわからないのに、何かを知っているふりをする。みんなと同じであるように振る舞い、みんなが知っていることを知り、みんなが感じていることを感じているふりをする。そうやって嘘をついて、嘘に嘘を重ねて、嘘をついていることもわからなくなったとき、私とあなたは一つなのです。
そして、嘘をつかないということは、私とあなたが違うということを認めるということです。
しかし、それじゃああまりに寂しいじゃないかと言われるかもしれない。じゃあ、人は人を理解することができないか、わかり合うことができないのかというと、それを信じるということはできるわけです。本当は違うかも知れないけれど、人というものについて何かを知れたと信じることはできる。
でもただ独善的に信じていると自分に言い聞かせるのでは意味がありません。孤独を乗り越えられるのは、何かしらの「確信」を得られたときなのです。私はあなたを知る事ができたとは、絶対に証明不可能だけれど、しかし嘘を言い聞かせるのではなく何か確信が得られたなら、そのとき人は孤独を少し乗り越えられる。
最初に書いたガッチャマンクラウズの記事で既に言及しましたが、僕的に理解するならば、はじめちゃんとカッツェのやりとりはまさしくこの過程です。
とことん理解不可能なカッツェという人物と相対して、はじめちゃんは自分は誰かと一つにはなれないという事実を改めて自覚し、孤独の寂しさを感じました。
しかし、だからこそ、はじめちゃんはカッツェのことをもっと知ろうとアプローチするのですよね。そして、カッツェの中に自分の中にあるものと同じものがあることを確信する。
嘘をつきながら、私とあなたは一つだよね、と空虚な寂しさのごまかしをするのではなく、孤独の寂しさをとことん受け止めながら、それでも誰かを理解しようとして、その果てに他者の一端に触れることができた。だからこそ、「わかり過ぎて、胸が張り裂けそう」な程の歓びに打ち震えることができる。
その歓びを獲得するという挑戦は、みんなが孤独で、ばらばらじゃないとスタート地点にさえ立てないのです。
エーリッヒ・フロム「愛するということ」の中にこうある。
「私はあなたを知り、私自身を知り、すべての人間を知る。」
みんな違っているのに、同じになれるふりをして、嘘を付いている限り、自分のことも、他者のことも、人間というものも、何も知ることはできない。
「ゆるじい、なんでそんな寂しいこと言うの!」
「心がつながれば一つになれるのか。そうすれば平和になるのか」
「そうだよ。みんなが、みんなの心をわかりあって一つになれば、もう争いなんてぜったいに起きない」
「もしそう考えない者がいたらどうする」
「そしたら、わかってもらえるまで頑張る」
「お前は何もわかっとらん」
自分の正義は正しい、だから頑張ればわかってもらえるはずだと単純にしか考えれないつばさちゃん。
「そんなことない! うちらは毎日、ゆるじいの知らない世界で戦ってるんだよ!」
「気安く戦うなんて言うな」
やはりここは、全体主義的なみんなは一つの体制が悲劇を生み出しうるということを批判する意図があるでしょうね。
足並み揃えて自らが進みつつあるところを本当に理解しているのか。ただ流されるままに、深くゆっくり考えずにみんなが同調し、大きな取り返しのつかない決定へと突き進んでいくこともある。
「戦う」なんて言葉を使うのであれば、それ相応の「自覚」と「覚悟」をもたなくてはいけないわけです。じゃないと、誰も責任をとる人間がいなくなってしまう。みんな、こんなつもりじゃなかったなどと言うことになる。結果、「総懺悔」です。
「戦うなんて気安く口にしているが、本当に自分がやっていることの意味を、その先にあるものをお前はわかっているのか?」ということ。
「ゆるじいに何がわかるっていうの! ここで毎日、将棋盤とにらめっこしてるだけじゃない!」
「もういい、つばさ、長岡に帰って来い」
「っ、どういうこと!?」
「ゆるじい、いい加減にしろよ。つばさもゲルちゃんも毎日一生懸命頑張ってるじゃないか」
「頑張ればそれでいいのか。それで何もかも許さるのか」
自分がやっていることの意味もわからないまま「頑張」ったとして、もしその先に何か大変なことが起こったとき、それに対して責任を負う覚悟があるのか、ということ。
全体主義に関連させて言うなら、自分が加担している戦争なりなんなりの意味をちゃんとわかっているのかということ。そして、それに加担した(よくわかっていなかったとか、騙されていたなんてのは通じない)者としてその結果に責任を負う覚悟があるのか、ということ。
「よせよ、そんなのただの屁理屈だろぉ」
「つばさ、帰って来なさい」
「いやだ!」
「なら、花火は教えん」
「……っ! もういい!」
ゆるじいは予感があるのでしょうね。つばさは自分がやっていることがなんなのかよくわからないまま、流れに身を任せて動き出してしまっている。もしその先に待っているのが、何か重大な惨事であるようなとき、その結果を引き受けて責任を果たすような覚悟が今のつばさにはない。そこで大きく傷つくのはつばさ自身なわけです。かわいいかわいい孫(ん?孫なのか?)がそのような道筋へと突き進んでいることがわかるわけですから、おじいちゃんの悲痛な心持ちは推して知るべし。
「ぜーったい頑張ってやるー! 見てろよ―! ゆるじいー!」
つばさちゃんが曇るのはまだまだこれから^^
涙prpr。
・ゲルちゃん一人内閣発足!
ああよかった……。これで再編される度におっさんおばさんの顔と役職覚える罰ゲームから開放されるんやね^^
「政治家のみなさんや、官僚のみなさんには、全員辞めていただき、それぞれの得意分野を活かした仕事先に再就職していただきました」
哲人政治? ゲルちゃんは哲人王だったのか!なんと!
善のイデアを知る哲人王が独裁を敷くならば、もう直接選挙も必要ないね。
サドラにお任せしとけばすべてが上手くいく! やったね!
丈wwwさwwんwwwww
・直接投票で政策を決めるそうです
おそらく、みんなの心を読み取って、諸々の政策をゲルサドラが投票にかける。その可否でもって政策を実行に移す、ということをやっているのでしょうかね。
映像だけ見てるとどうやらうまくいっているようですが、やはり気になるのは財源。立法府も行政府も(司法も?)極端にシェイプアップしているっぽいですが、それで賄えているのでしょうかね?
働き口が増えているということは、景気向上だけじゃなくて、色々民間に移行しているのでしょう。助成金とか言ってるし。税収もアップしそう。良い循環っぽい。一方で年金2倍とか言ってるので、セイフティネットは拡充しても賄えているっぽい。なんだユートピアか。おれもこの国に住むわ。ゲルサドラ首相、万歳!
・ゲルサドラの心の色は……
「綺麗じゃない? 一つになることがですか?」
「そうっす! なーんかきらきらしてないんすよねー」
「え、そんなことないと思うんですけど」
僕はこの話題がスキなので、何度でも書きますが、他者を理解したいと思ったら、自分と同調してもらっちゃあ困るわけです。はじめちゃんは、仲良しこよししたいのでなく、その人自身と出会いたいという人。その人がその人として自己を表現している姿が、きらきらと尊いものとして目に映る。
当然、自分を誰かに知ってもらいたいと欲するならば、自分は自分でなくてはいけないわけです。もちろん、自分を素直に表現したら、それを嫌う人もいる。そしたら誰だって傷つきます。寂しくなります。でも、その孤独を引き受けなければ、お互いを受け入れ会える誰かとは出会うことはできない。お互いが空気に同調して、嘘をつき続けている限り、他者を受け入れることも、自分が受け入れられることもないわけです。
「ああ、しつもーんっす。ゲルちゃん、前に吹き出し様はみんなの心って言ったじゃないすか」
「はい」
「ゲルちゃんのは何色なんすか?」
「僕の?」
「ゲルちゃんのは見たことないんすよねぇ」
「みんなと同じ色だといいな」
「僕、みんなと同じ色だといいにゃあ、こいつうぜぇーwww超絶うぜぇーwww」
「カッツェさん、今日も元気っすねぇ」
「当たり前っすぅ」
「はじめさんは、ベルク・カッツェを、体の中に閉じ込めてるんですよねぇ」
「え、そっすよぉ」
「あの、大丈夫なんですよねぇ?」
「うん?」
何の伏線だこりゃ。
はじめちゃんが大丈夫なのか、という意味なら、今後はじめちゃんに何か起こる。
出てくる心配はないのか、という意味なら、ゲルちゃんはカッツェを恐れているということ。
OPではじめちゃんが二つのノートを所持しているところを見ると、終盤でカッツェの能力がキーになりそうなんですよね。そうすると、後者かなー。
・アゴラで民会(ゲルゲル生国会)前にみんなで深呼吸。みんなの呼吸を一つにするぞ!
はじめちゃん「すぅーー、はぁーー(だが断る)」
一人だけずれまくっとるwwwwww
これにはゲルちゃんも困惑。
(え、なに、この……え?)
ゆるじいがつばさちゃんを幾度も叱っていたのは、つばさちゃんがゆるじいに合わせて呼吸してたからってことすかね。
「ちゃんと(自分の呼吸で)吐け!」
・つり球
見よう見ようと思ってまだ見てない。
・清音くぅーんwww
あ、あれ……? 女の子……増えてね?
・お、元テロリストの梅田さんやないか
だよね!
・クラウズ廃止の報せを受けるリズムくん。
目論見通りといえば目論見通りなのですが。
ゲルサドラというイレギュラーに対して彼は何を思うのでしょう。
このまま退場はないでしょうし、彼の動向も楽しみですね。
ところで、アイドルマスターシンデレラガールズ17話。神回でしたね。
何か書こうかな。