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2017年春新作アニメ所感 その②

 

 その②。

 

正解するカド

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 突如羽田に現れ乗員を乗せた旅客機を飲み込む巨大立方体構造「カド」。前代未聞の事態に対応を苦慮する日本政府。現代科学を超えた超常の物体に為す術なしかと思えたとき、ついに姿を現す高次元存在ヤハクィザシュ二ナ。タフネゴシエーター真道幸路朗は超常の存在と人類の間に立ち何を思うのか。

 所謂ファーストコンタクトものですね。1話ではまず状況だけが呈示され、何も情報を与えられないままの登場人物たちが、一つ一つ事態に対応していく様を、視聴者は一緒に体験していくことになります。突然の事態に対応を苦慮する政府役人や組織のシチュエーション劇というと、踊る大捜査線だとか最近ではシンゴジラが思い浮かべられると思いますが、この作品では重点はそこになく、個々の登場人物がそれぞれやるべきことをこなしていくのですごくテンポよくお話が進んで行きます。目の前で起きていることはいったいなんなのか。そして事態は我々をどこに連れて行こうとしているのか。ジェットコースターに乗ってレールを走っていくように、視聴者の興味を引っ張っていってくれる、なんともよくできたお話ですね。

 最終的にどのような評価になるかは、視聴者の興味を引き続けることができるか、テンポのよさを維持できるか、そして後々に見せることになる景色がいかなるものであるのかにかかってくると思います。

 製作は東映アニメーション。監督は翠星のガルガンティア、村田和也。脚本は小説家の野崎まど。セル調のCGアニメーションで描かれる良質なドラマが我々をどこへ連れて行ってくれるのか、自らの目で確認してみることをおすすめします。

 

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 アリスと蔵六

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 少女×老人のハートフル日常コメディと見せかけて、割りとオーソドックスな異能力バトル作品。

 何やら怪しげな機関から少女が脱走するところから物語が始まる。で、開幕早々機関の追ってやら、対立組織らしき存在が出てきてどこかで見たような異能力バトルを繰り広げます。

 第1話はそんな中逃げ延びた少女とおじいさんとの邂逅を描くお話ですね。世間知らずな少女「紗名」となにやら堅物そうなおじいさん「蔵六」との運命の出会い。確かに異能力バトルものではあるんですが、この二人の心の触れ合いみたいなところがおそらくこの作品の楽しみどころなんだと思います。

  他にも機関の子どもたちが出て来て脱走した紗名を捉えようと画策するわけですが、彼らもまた世間知らずで紗名共々蔵六に説教されたりします。この特殊能力をもった子たちのことをどうやら「アリス」と呼称するらしく、「アリスと蔵六」というタイトルからして、主人公である紗名以外の子たちとの触れ合いも語られるのかなぁなんて予感させますね。

 紗名はアリスたちの中でもさらに特殊な存在らしく「赤の女王」なんて呼ばれています。その能力は、思い描いたものをなんでも具現化するというもの。それなんてマーフブルファンタズム(空想具現化)。そしてパートナーである蔵六はまったくの一般人、無能力者、もとい花屋の主人です。

 およそ接点のない二人と子どもたちの出会いの物語。中々手堅いストーリテリングで安心して見ていられる作品だと思います。

 第一話は拡大1時間スペシャル。しかし、アニメーション自体はちょっと怪しいところもあり、力を入れてるのかそうでもないのかいまいちよくわからんですね。

 

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ロクでなし魔術講師と禁忌教典

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 ラノベ的な剣と魔法のファンタジーで、学園もので、主人公はちょっと特殊な能力があって、女の子たちに取り囲まれながら、なんやかんや戦いに巻き込まれていく。石鹸枠と言っていいやつでしょう。恒例の決闘もあるよ!

 まんねりというより、これは最早一つの放送枠。

 主人公は不真面目タイプと言えばいいのか、普段はちゃらんぽらんだけれど、やるときはやる見たいなギャップでかっこよく見せようという人物設定。いまのところヒロインはあまり癖のない感じで、面白みはないですがまあまあ可愛いです。キャラデザは結構好みな感じ。

 あまり期待せず見ると、案外テンポよく、ここはこういう展開になって欲しいなというところで外さないので、結構面白く見れました。ただ、事件が発生しお話が動いていくに連れて、登場人物の思惑とか、それぞれの能力や持っているカードがわかりづらいのと、それらを使っての駆け引きの見せ方がどうにもぎこちなく、練りの甘さが表面化してきて凡作以下の匂いが立ち込めてきます。良いところもある作品だと思うので、どうにか持ち直して欲しい。

 この手の枠が好きならば、とりあえず視聴してみて、お話とかヒロインとか、好みかどうか見定めてみればいいと思います。

  しかし宮本侑芽、ずいぶん素人臭さが抜けてうまくなったなー。

 

 

 もう15本くらい見ている気がするが、まだ見てないアニメがいくつかある。

 相変わらずアニメ多過ぎである。