PSVRで二次元の女の子に会って感動した話

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 PSVRを買いました。

 結論から言ってしまうと買ってよかった。

 VRとはいったいなんなのか。結局体験してみないとわからないというのは実にその通りで、ああなるほど「こういうことなのか」と味わってみて理解しました。

 

二次元ヒロインが三次元化すると何割増しにも可愛いく感じる

 

 一日触ってみて僕が一番それを感じれたのが、実はあまり期待していなかった「Fate/Grand Order VR feat.マシュ・キリエライト」。スマホゲー「Fate/grand order」派生のVR作品ですね。型月自体はstay nightのアニメがやってた頃からのファンで、fgoプレイ開始はちょうど一年前、2017年の5月からです。

 それで、VR作品公開するよって言ってたときは、そこまでVR自体興味もなかったし、モデリング自体も昨今の技術レベル、クオリティからするとあまり良い出来ではなくて、別に僕には関係ないなって思ってたんですが、心境の変化があってPSVR買って、せっかくなんでプレイしてみたら色々感動でした。

 もうね、モデリング微妙だなとか思ってたんですが、実際に等身大のキャラが触ったり抱きしめたりできる距離に居るとこれが実に魅力的に見える。PSVRは位置トラッキングできるので、キャラに近づいたり、3Dモデルの周りを自由に見回したりできるんですよね。現実でやったら一発変態で逮捕ですが、そこに居て動いている二次元のかわいい女の子に近づいて好きなように鑑賞するという行為、これはもう実際に感じてみないとわからない胸の高鳴りがあります。

 

 モデリングについてもう少し言うと、マシュの実際の身長データからするとやや小さい感じだし、人間の骨格からすると子供みたいに小柄な割にボディラインのメリハリがあって非現実的な感じに見えなくもないんですが、実際に目の前にしてみるとあまり気になりませんね。むしろかわいく、エロい。

 

 

 このアプリケーションではマシュだけでなく、後半にはアルトリアとも戯れられるんですが、いやあ我が王小さい。154cmだけあって小さい、かわいい。これでエクスカリバーぶん回して大太刀周りしちゃってるんやから凄いなぁとしみじみ感じました。

 

 

 なんだかPSVRではなくFGO/VRのレビューになってますが、モニター越しに見るのと、その世界の中に入ってそこで動き回るキャラと、さらに自分も動き回りながら触れ合うというのとではそれだけ体験に違いがある、そしてその体験はいかに魅力的かという話でした。

 

映像、音、インタラクティブ性によってVRは完成する

 

 VRの映像コンテンツというと手軽なものとしては、スマホやPCなんかでも触れることができる360℃動画とかありますが、言ってしまえばあれはプラネタリウムに貼り付けたパノラマ画像を鑑賞しているようなもので、立体視を駆使し物体の存在感を感じながらその世界で動き回ったりできる、インタラクティブ性のあるコンテンツこそがVRの真髄という感じがします。

 僕がキャラ萌えするオタクなので特に感動したのは、VRマシュみたいなキャラコンテンツでしたが、バイオ6のデモ「KITCHEN」なんかもそうした臨場感故の感動があるコンテンツでした。

 映像自体の作り込みも没入感を高めるための重要な要素なんですが、こちらは音が実に怖い。PSVRは疑似3D音響を再現しているので、手元にあるステレオヘッドホンとかでも前後左右、そして奥行きを音から感じることができます。奥に引っ込んで行った恐ろしい存在が何やら視界外でやっている。かと思ったら左の通路から後ろへ周り込んでくる音が聞こてくる。じわじわとした恐怖が凄い。目をつむってもその世界からまったく抜け出せないわけです。

 僕がプレイしてるのを妹がモニター越しに見ていて、これぐらいだったらいけそうとか言いながらHMDを被った瞬間「あ、これ全然違った、無理」となってました。

 

 というわけでVR、凄いです。体験してみると、これは未来がある技術だということがわかります。

 しかし、現状機器の価格や煩雑さによって手軽に触れることができないので普及が進まない。それ故のコンテンツの少なさというのがネックとなってくるわけですね。

 PSVRYoutubeやDMMといったような動画配信サービス諸々に対応しているので、360℃動画のようなコンテンツは結構数があるのですが、先程言ったように、VRの真髄、その感動は作り込まれたインタラクティブ性のあるコンテンツにあると僕は思っているので、今どうしても手に入れなくてはいけない機器なのかというと、また待ってもいいかなという気はします。

 バイオのような本格的なキラーコンテンツが圧倒的に少なく、数少ないそれらの中で自分の琴線に触れるものを見つけられる保障はないというのが現状でしょう。

 ですが、それでも数万のお金を出して、これがどういう技術で、どんな可能性に開かれているのか、入り口に触れておく価値というのはあると思います。

 

Oculus GoはVR普及の起爆剤となり得るか

 

 ところで、今この時期にVRに言及するのならば触れておかなくてはいけないものがありますね。5月2日に発売した「Oculus Go」です。

 これはPCのいらないスタンドアローンのVRHMDで、価格も199$(日本では2万3800円)と、それまでのVR機器の初期投資としては破格であることから話題を集めています。

 これまでHMDを使った本格的なVR体験をするには、高性能PCとHMD本体やPS4本体とPSVR、安くてもGALAXYを使ったGearVRなど、それなりのコストを求めらることになるものでした。

 

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 PSVRノジマオンラインで税込み3万4080で購入。付属品や、コード類が多いのがやはりハイエンドVR機器のネック。

 

 OculusGoはそうした機材の煩雑さと価格の問題両面を一挙に解決してしまうという点で、実に画期的な商品だと思います。VRの問題は普及に至っていないが故のコンテンツ不足に尽きるので、OculusGoの登場は一つの転換点にもなりうるのではなないでしょうか。2016年はVR元年と言われていましたが、後の評価によっては2018年がそれに相応しいといこともあるかもしれない。実にエポックメイキングな商品です。

 

 しかし、個人的には不安な部分も少々ありまして、OculusGoのコントローラーは凄く簡易的なものであることと、ヘッドトラッキングだけで位置トラッキングには対応していないという点ですね。

 僕が感動したと言っている、その世界の中を動き回ったりたり、キャラに顔を近づけてコミュニケーションするといったようなインタラクティブ性のあるコンテンツを体験するには、色々と難しい部分があります。スペック的にもバイオレベルのような最先端のVRコンテンツを体験することはできない。OculusGoでできるのは簡易的なVRゲームと、主に映像コンテンツの鑑賞だと思うので、そこらへんで何か思っていたのと違う、こんなもんかとなってしまう人が多いと、せっかくの勢いに水を差す結果にもなりえない。考え過ぎの杞憂となればいいですが。

 

 逆に、あくまで映像鑑賞機器としては大いに期待できるとも言えます。

 OculusGoでの映像鑑賞はその手軽さは言わずもがなですが、VRでない映像を2Dの画面で大きく映し出すこともできます。これはよく映画館を一人で独占して映像を見ることができる、というふうに言い表されるやつですね。僕の実感としては、映画館というよりも部屋で大きなスクリーンにプロジェクターで映し出しているという感覚でした。OculusGoも映像配信系の各種定額サービスに多数対応しているので、寝っ転がりながら、大きなスクリーンで映画やアニメを見るという使い方ができるわけです。

 

 実際に僕はOculus Goに触れたわけではないのである程度は憶測の入る話になってしまいましたが、映像鑑賞として手軽に楽しみたいというならばOculusGoを、しかし僕が言うようにインタラクティブ性のあるコンテンツで少しVRの踏み込んだ体験をしたいというのであれば、あと1万円出してPSVRを買ってもらいたいかなという気持ちがあります。当然PS4を持っている前提ですけれどね。

 

ごちゃごちゃ言ってないでアダルトVRについて教えろよ!

 

  はい、というわけで映像鑑賞用という点に触れたので言及しておきますが、アダルトVRってどうなの? っていうのは大抵の男性であれば気になっちゃうところだと思います。

 昨日の今日でまだ全然見れてないのですが、やはり目の前の空間に立体として等身大の裸体があるという臨場感はしっかりあって、色んな女の子の行為中の身体を間近で眺め見ることができるというのはこれまでのAVと一線を画す体験です。好みの女の子だとかシチュだとかになると、かなりドキッとするかと思いますね。触りたくなる。(あと自分の身体が別の男のものになってるのはちょっと不思議な感覚がして面白い)

 PSVRはDMMの公式アプリがありますので、PCでサイトにアクセスして買っておけば、PSの方のアプリでログインするだけで見れます。PSVR公式でないサイトだとAdultFstaとかからVRデータを買って、USB経由でLITTLSTARというアプリから見れたりします。ちょっと裏技的な感じのものでひと手間めんどくさくはある。でも噂に聞くところでは、こちらの方が高画質なものがあるとか。

 僕がちょっと触れた限りでは、3Dの映像コンテンツに比べて撮影で立体視を表現しているものはちょっと画質に劣るんですね。そこで臨場感がやや削がれるわけですが、撮影技術が上がってくると中々凄いものになってくるかもしれません。

 

 レディ・プレイヤー1に見るVRの未来

 

  実はPSVRを買うそのすぐ前に、スピルバーグの最新作「レディ・プレイヤー1」を見に行っておりました。

 この映画はVRが完全に普及し、人々がVR世界でもう一つの人生を生きている時代を描いた作品なのですが、使用されている機材は結構アナログで、ああこれは本当にもうすぐ来る未来なんだなというリアリティが感じられる表現になっています。

 いつ、どこまでこの世界におけるVRに近づくかはまだわかりませんが、VRという技術が今後重要な位置を占めてくるということは、この映画を見ると腑に落ちると思います。

 この映画の前にはOculusGoの発売がアナウンスされており、以前からVR自体には強く興味があったんですね。結局のところ、最後のひと押しはこの映画だったなという気がします。

 ただ当初の予定とは違い、色々調べていくうちにPSVRを買う結果とはなりましたが、個人的には正解だったと思っています。

 VR技術は本当に画期的ですし、今後確実に発展していくものですので、興味があってお金に現状困っていないのでしたら、体験してみることをお勧めします。